誰もが健康が大事だと言います。でも健康っていったい何でしょうか?健康に生きるとは、何かの基準値に収まることではありません。むしろ私たちは、誰もがその人らしい生、すなわちLIFE(生命、生活、そして人生)を追求する営みだと考えます。どんな人も幸せに生きられる社会を実現するために、幅広い知識とそれを使いこなすための基礎力を備えた人が求められています。そんな要請に応えて生まれたのが、健康情報学専攻です。
本専攻では、健康に関する多様なテーマに対応し、異なる分野の人と対話できるジェネラリストを育てます。既存の分野にとらわれない専攻だからこそ、私たちは変わらない教養を重視します。つまり現実を見渡して、的確に切り取る知のフレームです。疑問があれば検索し、一瞬で「答え」を得られる時代です。でも飛び交う健康情報の中で、何が正しくて何が間違いか、判断するのが大変です。そんな今、的確に情報を読み解き、納得いくまで考えて消化し、自分の言葉でわかりやすく伝える、そんな基本に戻ることが大事だとみな気づき始めているのです。
健康情報学はまだ新しい分野ですが、ここには、いろんな経験の掛け算で生まれる知があります。たくさん試行錯誤して、たくさん問いかけてください。4年間一緒に学んでみませんか。
健康は、運動・食事・休養の3要素から成り立っています。多くの人が自身の健康状態について「ふつう」と思っています。これらの3要素のバランスを取りながら改善し、「ふつう」を「よい」と思えるようにすることは大事です。
健康開発学科は、科学的な根拠と人間の行動に注目して健康を科学する「健康情報学専攻」、さまざまな生体情報を基に健康を科学する「検査技術科学専攻」、全身の健康の基礎である口腔から健康を科学する「口腔保健科学専攻」の3専攻からなります。
各専攻では、それぞれ特徴のあるアプローチにより健康づくりのための学びを進めます。「健康づくりを通して世の中の人を幸せにしたい」そのような思いを持つ受験生の皆さんをお待ちしています。
現代の保健医療のニーズは急速な変化の中にあります。高度化・専門化だけでなく、多様化・複雑化しています。健康情報学専攻では、資格をとって専門分野を極めるスペシャリストに対して、幅広く多角的に対応するジェネラリストとして様々な職種との調整や連携を目指し課題の解決にアプローチします。「文系」「理系」という学問的区分にとらわれず、「文理融合」として横断的な知識と発想で学ぶことができます。
健康情報学専攻では、情報の収集・分析から発信まで、一つの専門領域に限定せず、広く健康にかかわる人材を養成します。この専攻で学んだことを生かして、人が健康に生きる未来の社会を一緒に創っていきませんか。
※2025年度入学生より、養護教諭一種免許状は取得できなくなります。