大学への入学は、皆さんにとって、未来に向かうための入口に過ぎません。4年間の大学生活を通じて、多くの知識や技術を学ぶことでしょう。また、生涯を通じて付き合える友人や様々な学びや励ましを与えてくれる教職員を始めとする人々との出会いも皆さんの人生を豊かにすると思います。共通教育科の教員はそれぞれの専門性を活かして、総合的な学びの基盤を提供するだけでなく、全学科・専攻の皆さんに寄り添って、支援したいと考えます。
「私たちを取り巻く環境には、自然、社会、情報などがあり、これまで人類は多様で複雑な人間と環境を探求してきました。本学で皆さんが教養を学ぶ意義は3つあります。①人類の知の歴史への参加と継承、②様々な人と関わる基盤形成、③皆さん自身が新しい領域を切り開く原動力の構築です。教養では3層6領域からなる学びのシステムを展開しています。多様な科目を主体的に学ぶことで、皆さん自身の知の個性が形成されることを期待します。
共通教育科の専門基盤科目は、各学科・専攻で学修する専門分野の基盤となる知識や技能・態度を修得するための授業科目から構成されています。具体的には、人体の仕組みや病気の成り立ちを学ぶ基礎医学、診断や治療を行う医学知識を学ぶ臨床医学、公衆衛生学や疫学といった社会医学、のような医学科目に加え、統計学、栄養学、心理学等の関連科目が含まれます。専門基盤科目を学ぶことで、保健医療福祉分野の専門職としての成長を促し、自覚を培います。
養護教諭として必要な専門性を高め、児童生徒の背景にある個々の健康課題解決はもとより、本学のカリキュラムの特色である「連携と統合」を通じて身に付けた知識や技術、態度を融合させ、学校教育の保健・医療・福祉分野のリーダー、コーディネーター、スペシャリストとして役割を果たすことができる養護教諭養成をめざしています。2022年度より、養護教諭実習室をリニューアルし、日常的な対応を実践的に学ぶ科目として「保健室経営の理論と方法」を新設しました。