社会福祉学は、すべての人々が尊重され、そしてよりよい暮らしを実現するために、個人・集団・社会に働きかけるための理論と方法を探求する学問領域です。当専攻では、学生の主体的な学びを促し、また実践的な知識が得られるような教育環境を整えています。また福祉サービスの利用者との直接的な関わり合いを重視し、年次ごとに多様な実習教育を用意しており、問題発見力や課題解決力も磨いていきます。これらを通じて、自らの専門性を発揮しながら多職種と協働できる実力あるソーシャルワーカーや、福祉の知識を活かしながら多分野の媒体となって社会に貢献できる人材の育成を目指します。
卒業後は、様々な活躍の場があります。これまで卒業生は、家庭裁判所や児童相談所などの子ども・家庭支援、福祉事務所や地域包括支援センターなどの高齢者・障害者・生活困窮者に対する相談・生活支援、国・都道府県・市町村の行政、一般病院や精神科病院などの医療機関・精神保健福祉分野、社会福祉協議会やNPO法人などの地域福祉分野、そして医療・福祉機器・保育・教育・介護・住宅・製薬・美容などの企業に就職しており、それぞれの分野において本学で学んだ力を発揮しています。
現代社会に生きる私たちの日常は、個人に起きる病気・老い・事故などの他に、自然災害や感染症パンデミックがもたらす社会経済の急激な変化などにも大きく影響を受けます。また、多様性を重んじ共に生きる社会をめざそうと言われる昨今ですが、人々の理解が進まないなかで様々な生きづらさを抱える大人や子どもたちが少なくありません。社会について理解を深めたい、様々な人々との共生社会の実現に貢献したい・・・そんな思いをもつ皆さんを社会福祉子ども学科でお待ちしています。
かつてソーシャルワークとは、特別な環境にいる一部の人々に対する仕事と思われていましたが、ニーズが複雑化・多様化する現代社会ではその役割と機能が期待される分野が広がっています。社会福祉学専攻では、支援対象となる人々の年齢や背景を問わず、また様々な福祉現場に共通する考え方・支援方法等を身につけたジェネリック・ソーシャルワーカーになることを目指します。加えて、子どもの福祉またはメンタルヘルス分野の資格取得、あるいは資格取得にこだわらない学び方を選ぶことも可能です。